幼児期はご両親が作り出す環境がお子様の環境となってしまいがちです。
では、豊かな環境と貧しい環境とではどのような差ができるのでしょうか。
こんな実験をした人がいます。
人間では実験することができないのでネズミ君を使いました。
A B C

Aにはネズミ君が遊ぶおもちゃがたくさんあり、12匹のネズミ君が入っています。刺激が多い豊かな環境です。
Bは3匹のネズミ君が入っていて、普通の飼い方です。
Cは1匹だけにして狭いケージに入れておきます。一番刺激が少ない貧しい環境です。
こうして1ヶ月間飼い、脳を調べてみました。
すると、豊かな環境で育てた場合は普通の状態に比べて脳が大きくなり、
貧しい環境で育てると脳が小さくなっていたのです。
そしてその原因は、神経細胞からあちこちに伸びている樹状突起の伸び方に差があったのです。
樹状突起がうまく伸びないということは神経回路もうまく作れないということになります。必要のない回路なら作らない方がいいのですが、必要な回路も作れないとなるとチョット困ったことになります。
また、臨界期の間に貧しい環境で育ったネズミ君を、臨界期が過ぎてから豊かな環境に移しても、ほとんど神経回路に影響を与えず、貧しい環境でずっと育ったネズミ君の神経回路と同じような神経回路だったのです。
ネズミ君のデータを人間に当てはめるなんて・・・とおっしゃる方も確かにいらっしゃいますが、人間だってあるいは人間だからこそ、脳の成長が最も活発な幼児期に豊富なよい刺激を受けた方が良いのではないでしょうか。
何かに秀でてる人・何事もよくできる人・また天才だと言われている人は、幼い時に良い刺激をたくさん受け、その部分の神経細胞を活発化させ、よいネットワークを作った人じゃないかと思うのです。